人気ブログランキング | 話題のタグを見る

祖母とコタ



またやってきました。 早いものです。 びっくりです。

毎年びっくり。あまりの早さに。

コタの命日。

祖母とコタ_a0057527_20381462.jpg

先月、一時帰国したとき
コタの写真をたくさん見ました。

別の写真を探していたら
たくさん出てきたんでした。



デジカメがなかった頃だったので、現像された写真の中のコタ。


私の記憶の中で、コタはクールで悟りの境地にいたワンコ、となっているのですが、
今回の帰国時に見た写真の中に、
弟2号が怪我をしてソファーに転がっている横に
必ずコタも一緒に転がっているのに気づいて、

コタがクールだった、というのは記憶違いかも?
と思い直しました。

コタを迎え入れるときにスポンサーとなった祖母(4年前に他界)が、
病気のために認知症が進み始めた頃、
一時期、私の実家で暮らしていたことがありました。

その時期、たまたま私もオットの仕事の都合で何ヶ月か実家で過ごしていて、
祖母と過ごせる貴重な時間を得たのでした。

祖母はもともと、すごく芯の強い愛情深い人だったのですが、
認知症が進んでいたこの時には、やはり子供返り(?)する瞬間瞬間がありました。
もともとあまりワンコが好きではなかったこともあって、
コタを邪険にしたりすることもありました。

でもそれでも、他の家族がわらわらと忙しく動き回っている時間帯に、
祖母が一人でTVを観ていると、必ずコタが祖母の横に寄り添っていたことを
思い出します。

そしてそんな時、いつもコタを邪険にする祖母が必ず

「コタはどうして、おばあちゃんのところがいいの?」
「あっち行ってって言われても、コタはおばあちゃんのところにいてくれるの?」
「年寄り同志だもんね、じゃあ一緒にいましょ」

と言いながら、相撲を見ていたことも思い出します。

ほとんど毎日繰り返されるその祖母とコタの会話(?)を聞くと
フフフフ・・・と笑いがこみ上げてきたのですが、
祖母もコタも他界した後、
コタはもしかすると、祖母の寂しさを理解していたんじゃなかろうか?
と思うようになりました。

口癖のように、おじいちゃん早く迎えにこないかしらねえ、と言っていた祖母の色んな寂しさを、
コタが理解していたのかも?と、
あの頃、祖母の寂しさなんてちっとも思いも寄らなかった孫の私は思ってみたりするんでした。


でも本当にコタには、心が弱っている人に寄り添うような、そういうところがあったよなあ・・・
と思うことがけっこうあります。



祖母とコタ_a0057527_21155164.jpg

小虎っちは、
どうでしょうかね。




祖母とコタ_a0057527_2115823.jpg


・・・・どうでしょうか?




祖母とコタ_a0057527_211834.jpg

ま、小虎っちの場合、
顔見ただけで
割と気持ちが持ち上がります。

タルタルの首に顔をくっつけると
ほんとーーに気持ちが
ふわーーんとなります。

それで充分です。
ええ。





けっしてこちらの気分を察することがなくとも、一向にかまいませんとも。
ええ。

祖母とコタ_a0057527_21241640.jpg




ばーちゃんとコタ、あちらで仲良くやってるでしょうかねぇ。。。
by mhoi28 | 2008-01-23 21:39 | コタの記憶